所得税の壁「103万円」以上の収入を目指したいけど、社会保険の扶養の範囲とは?いくらまでなら扶養内がお得?扶養から外れる場合はいくらからが世帯収入アップになる?など、ピンポイントで知りたいところだけおさえたい方に、夫(会社員)を納税者、妻(あなた)を扶養家族として簡単に説明していきます。
扶養内で働くことを考えると、最初に「103万円の壁」が出てきます。
一年間の収入が103万円以下であれば、あなたには所得税がかからず、社会保険も夫の扶養に入れますので、働いた分が収入になります。
この「103万円の壁」を超えると次に「社会保険の壁」が出てきます。
この社会保険の壁は収入に大きく影響してきますので、ここでは103万円以上の収入を目指した場合に限定して説明していきます。
扶養とは?103万円の壁とは?などさらに詳しく知りたい方は、下記ページをご覧ください。
加入要件を満たすとあなたは夫の扶養から外れ、社会保険に加入することになります。
社会保険の扶養の範囲で重要なポイントは、「社会保険加入の5つの要件すべてに該当するかしないか」です!
それぞれ目指す収入が変わりますのでしっかり理解しておきましょう。
※目指す収入は、年齢やその他条件などによって変わりますので目安としてください
次の5つの要件すべてに該当すると、あなたは社会保険に加入することになります。
1 | 週の所定労働時間が20時間以上 |
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2 | 勤務期間が1年以上見込まれること |
3 | 月額賃金が8.8万円以上 ※契約書等で不明な場合は、「時間給×週の所定労働時間×52週÷12ヶ月」 ※交通費、残業代、精皆勤手当、家族手当、賞与などを除く |
4 | 学生でないこと(休学中、夜間等の定時制は加入対象) |
5 | 従業員501人以上の企業に勤務(派遣の場合は派遣元) |
※「所定労働時間」・・・就業規則や雇用契約書で定められた労働者の労働時間のこと
※「従業員」・・・社会保険に加入している者の総数
加入要件のひとつに「月額賃金8.8万円以上」があり、月額8.8万円×12ヶ月が約106万円となることから、「106万円の壁」と呼ばれています。
この加入要件「月額8.8万円」にかかる社会保険料は月に約1.2万円ですので、収入にかなり影響があります。
扶養内の年収106万円未満におさえたとしても、103万円を超えれば所得税が差し引かれますので、その分が働き損となってしまいます。
103万円以上の収入を目指すなら、扶養内の年収106万円未満におさえるよりも、扶養から外れて年収130万円以上を目指すことをオススメします!
5要件に該当しない人は、収入見込み(※)130万円未満であれば、夫の扶養内となり、あなたは社会保険料を納める必要がありません。これが「130万円の壁」です。
※収入見込みですので、社会保険料を算定する標準報酬月額(3ヶ月間の給与等の支給額平均)×12ヶ月となります。また、「106万円の壁」と異なり、収入には賞与、残業代、交通費等が含まれます。
扶養内の年収130万円未満でおさえても、103万円以上の手取りが見込めます。
扶養から外れてさらに収入アップなら、働き損とならない目安として年収160万円以上を目指すといいでしょう。
103万円以上の収入を目指した場合のポイントは、「106万円の壁」である社会保険の5要件に該当するかしないかです。
該当する場合は、扶養内にこだわらず年収130万円以上を目指す方がオススメです。
該当しない場合の目指す収入は、次の2パターンです。
(1) 扶養内の年収130万円未満
(2) 扶養を外れる場合は、年収160万円以上
扶養内についてさらに詳しく知りたい方は、下記ページをご覧ください。
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